2017年5月20日(土) 第37回みんなで憲法を考えてみる集い

日時  2017年5月20日(土)14時~16時15分

会場  小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演題  憲法危機と「安倍政治」打開の展望~憲法施行70年・到達点と課題~

話す人 渡辺 治さん(一橋大学名誉教授  政治学・憲法学)

渡辺 治さんプロフィール 

1947年東京生まれ。東京大学法学部卒業。同大学社会科学研究所助教授を経て、1990年より2010年まで一橋大学教授。専門は、政治学、憲法学。中曽根内閣の「戦後政治の総決算」に危機感をもって発言して
以来30年以上にわたり改憲を阻むために研究と講演を続けている。

2004年「九条の会」発足時から事務局。
  主な著書に共編著『日米安保と戦争法に代わる選択肢』(大月書店)、『現代史の中の安倍政権−憲法・戦争法をめぐる攻防』(かもがわ出版)、共著『大国への執念−安倍政権と日本の危機』(大月書店)、『安

倍政権の改憲・構造改革新戦略』(旬報社)、ほか 

かつてない憲法の危機と「新たな戦前」の始まり

いま憲法施行70年の節目を迎えて、私たちは「安倍政治」によりかつてない憲法改悪の危機のなかにいます。

特定秘密保護法、安保法制(戦争法)の制定と続き、いま平成の治安維持法と言われている共謀罪(テロ等準備罪)が導入されれば、監視社会のなかで自由な発言が萎縮する「新たな戦前」が始まります。

 すでに改憲勢力が国会で3分の2を占めるなかで、任期中に明文改憲を狙う「安倍政治」打開の展望について、渡辺さんにお話しいただきました。

当日の模様

参加者アンケートのまとめ

 

【参加者数】

参加者 123

【参加者住所】

市内65人、市外58人 

【参加回数】

初参加30人 2回目12人 3回以上81

【アンケート回収数】

41枚(よかった37枚 ふつう2枚 よくなかった0枚、Na2枚)

【講演を知った機会】(複数回答あり)

.郵送案内のはがき(22) 2.市民掲示板のポスター(7) 3.新聞折込のちらし(8) 4.HPで(0) 5.友人・知人から聞いて(2) 6.メディアの案内情報(3) 7.その他(0

 

参加者の声

 

1「共謀罪」法案が法務委員会を通過して落胆していた折だったので元気づけられた。

 久し振りに渡辺先生のお話をお聴きし、共謀罪が強行採決されうんざりしていた気持ちが明るくなりました。心からありがたいと思います。講演会を設定してくださった主催者のみなさまにも感謝いたします。

戦後最低最悪の総理大臣、ここまで売国的で国民に悪事を働いている総理はいなかったと思います。そう意味ですでに祖父岸信介氏を乗り越えたので、以て満足し、早く森友・加計疑獄事件を悔い改め国民に謝罪し、余生は独房で猛省していただきたいです。

3 9条を守った原動力は朝日でも岩波でもなかった。民主主義を守る大衆の力を感じることができました。

4 とても力強い発生と明瞭な語り口で聞き取りやすかったし、レジメも理解の一助になりました。 改憲の波が今回3回目ということを初めて知りました。野党共同の側がしっかりした受け皿さえ提案できれば連合政権をつくることができる、ということを仰っていただき勇気になりました。安倍政権側も決して一枚岩ではない、ということを知りました。質問への回答もとてもていねいでびっくりしました。

5 憲法の戦後史を時期区分において位置づけられ、護憲運動の意義を明確にしてくださいました。この整理は初めて聞いて本当に教えられました。

 最近にないよい話を聞くことができました。

 こういう大事な話なのに若い人が講演会に参加していないのが残念に思います。まったく政治に関して無関心なのか、民主主義が危機に立たされまさに憲法改悪の危機。政治に対して危機感がなさすぎる。若い人たちに対して憂慮せざるをえない。憲法改悪→国民主権の廃止→基本的人権の制限→平和主義の否定→徴兵制の復活など若い人たちに付けが廻るということを認識してもらいたいと思います。

8 とても面白く興味深くお聴きしました。「ははあ!」と納得できた部分は、1.戦後ずっと自民は米国の指図のもとに「悪夢をもう一度(戦前時代)」みたいな日本にすることを目論んできた。2.故に徐々に憲法9条をなしくずしにしていこうとしてきた等を実感できた。私個人としては、自分に出来る行動は今まで行ってきた方法(署名集め、デモ等)以外のものを考え出したい、と以前から考えていますがまだ見つかりません。個人的に衆院議員候補に長いメールを送りハッパをかけています。

 テーマの憲法危機~がとてもよく理解しやすかった。希望への力を感じてきました。

10 分かりやすくとても良かった。18歳より20代の40パーセントが安倍側と数字が出ています。20代を掘り起こすにはどうすればよいのか。ここをクリアしないと先が困難かと思います。

11 安倍政権にとってアベノミクスの失敗が明らかになっており、今後とも好転する見込みがないので「教育の無償化」というアメと2019の増税の延期をしにくるであろう。「教育の無償化」の財源をどこに求めるのか、これまでの安倍政権の政策から財源を見つけることはできない、“まやかし”であることを解明し国民に知らせることが重要ではないか。

12 とくに質疑応答が素晴らしかった。具体的な回答が分かりやすかった。「私たちは観客になってはいけない!」明日から地域で出来る共同に取り組みたいと思います。

13 具体的でよく分かりました。

14 本当に元気になるスッキリした講演で、これから頑張るうえでよかった。渡辺先生が最後に言われた「次の世代にいまの憲法を引き継いで行く」の言葉に勇気づけられました。とにかく日常のなかで、マスコミがはっきりしない今、展望がゆらぐときもありますが、渡辺先生の講演で明日から地域でのデモや国会行動にまた元気で行けます。本当にお疲れのなかありがとうございました。

15 困難な状況のなかでも今まで積み上げてきた憲法を護り活かす運動の力を確信して、今後の地域運動に取り組む力をいただきました。ありがとうございました。

16 力をもらいました。

17 お話を聞いて勇気がわきました。

18 少し勇気が増しました。

19 市民の力が政治を変える重要なものだと分かりました。

20 頑張ろうという気持ちが湧いてきた。いいお話をありがとうございました。

21 学校教育のなかで小学生から中学生まで、日常的に憲法を学んでほしい。生活の中で憲法を活かして欲しい。

22 分かりやすく元気が出るような話でした。

23 素晴らしい講演でした。80歳半ばの女性ですが、自分の過去を振り返り大いに納得させていただきました。

24 今の政治に無力感と絶望感を感じているが、今日の講演を聞いて勇気づけられた気がして大変よかった。安倍のやりたいことや9条についても分かりやすかった。

25 安倍横暴内閣の攻撃に対して無力感を感じる日々でしたが、今日渡辺さんの講演を聞いて勇気をもらいました。ありがとうございました。明日は西東京市の方で「戦争をさせない国へ」の集会に参加したいと思います。

26 とてもエネルギッシュで新鮮でした。

27 自衛隊には憲法で海外での軍事行動に制約があることを確認できました。

28  大変有益でした。

29  安倍悪辣政治への反対行動の指針を得ました。

30  分かりやすく励まされた。憲法の三つの危機の内容の違いが明瞭で、いまの安倍政権による攻撃を打ち破る意義がよく理解できた。今後の闘いの展望が示された。

31  明快で歯切れよくとてもいいお話でした。分かりやすくて希望も見えてくる感じでした。

32  共謀罪が通った翌日このような的確ないいお話しを聞けて大変よかったです。

33  質量とも豊富でSpeedy。具体的で大変理解が深まりました。「共同」の教えと分析に力を得ました。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

過去の講演関係の

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