2018年2月25日(日) 第73回みんなで平和を考えてみる集い

日時  2018年2月25日(日)10時~12時15分

会場  小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演題  憲法改正国民投票が危ない

            ~自民党・大手広告代理店とメディアに操作される国民投票~

話す人 本間  龍さん(作家、元博報堂社員)

本間 龍さんプロフィ

   1962年東京生まれ。広告代理店の博報堂で18年間営業を担当、2006年退職。2011年の東京電力福島第一原発事故後は、『電通と原発報道』(12年亜紀書房)、『原発広告』(13年亜紀書房)、『原発プロパガンダ』(16年岩波書店)などで原発と広告の関わりを鋭く追及。原発プロパガンダとメディアコントロールを研究している。

  最新刊は『メディアに操作される憲法改正国民投票』(17年9月岩波ブックレット)、『電通巨大利権』(17年9月サイゾー社)。 

広告宣伝が国民投票の結果を左右する

   憲法改正の国民投票が現実になったらもう手遅れになるかもしれません。国民投票法には、公職選挙法と違って事前運動の禁止規定がなく寄付も青天井、投票運動(選挙活動)期間中の広告宣伝規制もほとんどありません。

  自民党と財界は圧倒的な資金力で大手広告代理店と組んでテレビCMを大量投入し、新聞、雑誌、週刊誌、ラジオなどの広告宣伝枠も買い占めることでしょう。

  カネのちからで国の将来が決められようとしています。国会の改憲発議は止めなければなりません。

  本間さんは、改憲派によるメディア操作と世論誘導を可能にする国民投票法の問題点に警鐘を鳴らし、国民の公正、公平な憲法改正判断のために、法改正や規制の必要性を訴えました。そして与党・財界に対抗して野党がまとまり早急に国民投票のメディア戦略を立てて準備すべきだと結びました。

 

当日の講演記録

当日の模様

参加者アンケートのまとめ

 

【参加者数】

参加者 134

【参加者住所】

市内71人、市外63人 

【参加回数】

初参加12人 2回目8人 3回以上114人 

【アンケート回収数】

33枚(よかった33枚 ふつう0枚 よくなかった0枚)

【講演を知った機会】(複数回答あり)

.郵送案内のはがき(24) 2.市民掲示板のポスター(4) 3.新聞折込のちらし(1) 4.HPで(1) 5.友人・知人から聞いて(1) 6.メディアの案内情報(4) 7.その他(2)  

 

参加者の声

 

 日本の民主化のために東奔西走してくださっていることに、心からの敬意を表します。今日は「目からうろこ」でとても緊迫したものを感じました。

 (国民投票は)投票率に関係なく過半数で決まる、というのが問題と思っていましたが、それ以前の資金で決まるという怖さを初めて知りました。

3 知らないことばかりでしたが、分かりやすく説明いただきよく分かりました。護憲派として危機感を持ちました。

4 おもしろかった!何とかしなければ…と痛感するが、我々は力不足、どうすればいいのか…? こういう話しをあらゆる場で広めるためにはどうするか?

5 初めて聞いた話でした。

 導入部が長くてなかなか本論に入らなかったが、本論をよく理解するためにやはり重要だった。先行きが暗くなってしまったが、それが現実と思って受け入れて、どうすればよいか考えるしかない。講師の話し方、テンポもよかった。

 大変興味深く聞きました。広告代理店の機能がはじめてよく分かりました。国民投票のリアリズム、恐ろしさを実感しました。

8 大変よく分かりました。「目からうろこ」です。

9 講演内容が分かりやすく充実していました。レジメに沿った進行が本当に分かりやすかったです。またレジメが貴重な資料として、今後友達に働きかけるときに使えてありがたいです。

厳しい内容でしたが、まとめとして闘い方等の指針や、いま取り組んでくださっていることも示していただけて、参加して本当に良かったです。

10 今まで何回か集会に参加してきたが、今回はすごく分かりやすく、将来を見るに大変大事な問題である。

11 憲法改正における知らないポイントとして、メディア対策が大切と知りました。

12 広告に洗脳され搾取される国民。選挙の宣伝、戦略も広告ですね。お話からすると憲法危うし、風前の灯、ローソクの灯になってしまう。「朝日」でも右へ左へ揺れ動くのは風評のせいでなく、金(広告料収入)になびくせいか。

13 受信料を取り立てていてCMに頼らないでいいはずのNHKが政府広報に成り下がり、国民のためにならない報道ばかり。強い野党を育てられない国民の方こそ責任がある。自民・経済界にやられてばかりの弱いもの同士が対立していては、とうてい勝てない。野党を責めるのは国民の責任逃れである。国民投票の不正選挙を防止、国際選挙監視団を派遣して欲しい。

14 「電通」とメディアの関係が予想していたとおりだということに、あらためて「やっぱり」感がありました。

15 国民投票法の問題点がよく分かりました。

16 思っていた通りのお話でしたが、護憲派のダメっぷりがよく分かって恐ろしいです。以前、「家永教科書裁判を支援する全国連絡会」あらため「「子どもと教科書全国Net21」から意見広告を三大紙に出しましたが、カンパ集めが大変でした。潤沢な資金を持つ側が必ず勝つ国民投票は絶対してはならないと強く思います。

経費850億円とも言われる国民投票を実施し改悪されてはかないません。チーム世耕や電通がタッグを組んだら必敗の護憲派は、もともと情けない存在なんですね。だから(9条削除論、新9条論の)井上達夫さんに愚弄されるのだと身に沁みました。

17 広告代理店の役割と広告費の仕組みがよく分かりました。

18  確かに護憲派の姿勢には、うなづけるものがありました。多くの護憲派の人にも、このショックを受けてもらうとよいのでは、と思いました。自分自身もできることから努力したいと思います。

19  明確なお話し分かりやすかったです。初めて聞くお話しありがとうございました。

20 本日の話しは、実に興奮しました。ありがとうございます。いつもどおりバイクで60km走ってきた意味がありました。

21 大変分かりやすいお話でした。それだけに心が折れそうにもなりますが、とにかくあきらめてはいけない!と思いました。

22 電通のことは知ってはいましたが、ここまでとは思いませんでした。国民投票CMのことも同じです。とても勉強になりましたが、ため息ばかりです。5割の方々の意識の持ち方が問題であるわけですが、「自分の頭で考えること」が不足しているのか、目先の利益に走るのか?学校教育、家庭教育の大切さをひしと感じました。今回の国民投票については、手遅れですが。

23 「国民投票が危ない」がよく分かった。メディアの視点からの分析が参考になりました。

24  日常的で緊急なこと、よく分かっていない「電通」「広告」「国民投票」などのことが分かり、もっと注目しないといけないと思いました。

25  国民投票になれば、民意が表明できるのではないかという期待感をもっているのは甘い、ということを思い知らされました。今回の憲法改正案を阻止するために、できる限り行動して行こうと思います。本間龍さん、よいお話をありがとうございました。法改正に向けてがんばってください。

26  電通など大手広告代理店の実態が具体的かつ分かりやすく理解できた。もっと早くこういうことを知りたかった。

27  国民投票法が危ない、という本間さんの意見は知っていたが、今日お話を聴いて危機感が増した。今から準備しなければ間に合わないということがよく分かった。

28  デンパク(電通、博報堂)の巨大な力に恐怖を感じた。憲法改正国民投票を止めさせることができるのか?

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

過去の講演関係の

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