▶2009年12月13日 第53回みんなで平和を考えてみる集い

日 時 12月13日(日)10時~12時

場 所 小金井市商工会館2階ホール

演 題 政権交代でどうなる日米同盟~改憲・沖縄・ソマリア・アフガン~

話す人 半田 滋さん (東京新聞論説委員) 

■半田 滋(はんだしげる)さんプロフィール

 1955年栃木生まれ。東京新聞編集局社会部勤務。1992年より防衛庁(現・防衛省)取材を担当。米国、ロシア、韓国、カンボジア、イラクなど海外での自衛隊の活動も、現地にて豊富に取材。

 著書に「自衛隊vs北朝鮮」(新潮新書)、「闘えない軍隊 肥大化する自衛隊の苦悩」(講談社新書)、「戦地派遣変わる自衛隊」(岩波新書)など多数 

【当日の模様】

 

■沖縄米軍基地問題で迷走する鳩山内閣、政権交代の意味が試されている

 2009年は歴史に特筆される年になるでしょう。自民党の大敗による政権交代の実現は、私たちに1票の持つ価値の凄さを改めて気付かせてくれました。いま沖縄の普天間米軍基地の移設問題をめぐって、鳩山内閣が迷走しています。

 政権交代に託した私たちの願いは、「核密約問題」や「思いやり予算」などに象徴される対米従属の安全保障から、憲法9条に象徴される反戦平和の理念に基づいた、武力によらない国際貢献と平等互恵による安全保障の実現への転換でした。

 政権交代とは政策の転換に他なりません。政権交代を実現させた私たちの力を、緩めてはなりません。

■半田滋さんは防衛省を担当する自衛隊、米軍の専門家

 半田さんは、日米同盟下の「日本における米軍再編とは、自衛隊を米軍の手足として世界中で使う」ということで、「憲法9条はアメリカの日本に対する無謀な働きかけを許さない、最大の防波堤だ」と語ります。こうした問題を防衛省を担当する自衛隊、米軍の専門家として、現場で取材した強みと体験談を交えて語っていただきました。

【参加者の声】

 

参加者 77名

1  政権交代後の現況を詳しく学ぶことが出来て良かった。

2  防衛政策、自衛隊、米軍再編の実態と流れが分かって良かった。

3  現場のお話し、記事にはならない部分が聞けて良かった。日本軍の「慰安婦」問題についてなぜ中学校の教科書から消えてしまったのか、若者が税金で保障するな、と発言している。映像を使ったりして、若い人の参加が増えるような会になるとよいですね。

4  戦争屋どもの話をもう少し聞きたかった(戦争で大儲けする。若者を嘘で戦争に駆り立てる戦争美観説。過去の戦争屋の責任追及など。)

5  憲法改定の下地は着々と進み、外堀が埋められていることが良く分かった。私たちは何を選択すべきか、ということが問われていると思う。頑張らねば、と思う。どのように運動と結びつけるのか考えねばならない。

6  具体的で分かりやすいお話しをお聞きできました。ありがとうございます。事実に基づいた分析が大切だと思いました。戦争屋はお金もうけをしていることが良くわかりました。日米安保について段階的に解消していくことを考えていく時期に共感しました。ご著書にサインをいただきありがとうございます。これからのますますのご活躍を祈念します。

7  大変な事態になっているのがよく分かりました。半田さんのレジメ6の「自衛隊は日本防衛・周辺事態から世界規模の紛争地へ」これは安保条約さえ踏み越えてしまっている事態だと思います。憲法9条がどんどん改変・改悪されているのを感じます。私のできることは、と考えてしまいます。ありがとうございました。

8  09年8月30日の衆院選で自公政権NOの選択が行われ、民主党政権が誕生したわけですが、後期高齢者医療制度を直ちに廃止しようとはしない、普天間基地から辺野古に新基地をつくろうとしている(?)等、民主党は財界、とアメリカに目が向いていて、国民には向いていないことが10年夏の参院選以降はっきりする。憲法改悪の動きが露骨に出てくる。国民の動きを気にしている今の民主党であるうちに、国民が改憲の動きに対峙する行動をしていかないといけない。私は今の憲法を守るために行動していきたい。

9  現場の取材にもとづく具体的な話が聞けてよかった。

10 自衛隊の性格が歴史的に変化していることが良く分かった。

11 自衛隊の実際、インド洋、イラクでの活動実態や沖縄基地と米軍の再編問題と日本政府の対応などで新しい知識を得ました。今後のあるべき方向を考える大きな力となります。

12  今、もっと良く知りたいと思っていたことです。大新聞のこの問題に対する姿勢に疑問を持っています。今日のお話しは、問題点もよく整理されていて分かりやすく、本当によかったと思います。まだ半田さんのようなジャーナリストがいらっしゃることに少し安心しました。

13 自衛隊の細かい実態や民主党政権の政策の動きがよく分かりました。また、半田さんのお話しを聞きたいと思います。

14  ためになった。2時間では時間不足と思った、3時間または3時間30分くらいで。また続きがあれば次回(もお願いしたい)。

15  講演の内容が大変分かり理解しやすかった。いまの政権交代で何を狙っているのか、アメリカが日本の国を守るなどということは絶対ない。むしろ戦争に巻き込まれていくことが良く分かった。なまなましい半田さんの戦地の様子が良かった。まさに命がけの取材だったと思います。

16  「海外派遣と対米支援がインド洋で一体化している」、「「在日」米軍再編はわい小化した言い方」、との半田さんの指摘は、多数のひとに知らせたい。日本の政策が米国の軍事政策で左右されていることがその根本である。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

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