▶2010年5月9日 第30回みんなで憲法を考えてみる集い

日 時 5月9日(日)10時~12時

場 所 小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演 題 沖縄に基地はいらない~憲法9条と沖縄のこころ~

話す人 糸数 慶子さん (参議院議員)

■糸数 慶子(いとかずけいこ)さんプロフィール

 1947年沖縄県読谷村生まれ。92年沖縄県議会初当選。04年参議院初当選。0611月には沖縄知事選に挑戦し惜敗。077月に全野党推薦で参議院に返り咲き、平和、環境、教育、福祉、女性問題を柱に活動を続ける。現在、沖縄社会大衆党副委員長。基地・軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表。 

【当日の模様】

 

■沖縄に、普天間に基地はほんとうに必要なのか。

 迷走を続ける普天間基地返還問題の5月末決着がいよいよ迫ってきました。最悪のシナリオは、なにも決まらずに米海兵隊がそのまま居座ることです。普天間基地が問いかける問題とは、本来、移設先の場所探しなどという問題ではないはずです。

 政権交代に託した私たちの願いは、「核密約問題」や「思いやり予算」などに象徴される対米従属の安全保障から、唯一の被爆国であり、戦争放棄を誓った憲法9条の精神による、武力によらない国際貢献と平等互恵による安全保障の実現への転換でした。米国の核の傘の下で、沖縄の人々の犠牲のもとで守られている「平和」のあり方が問われているのです。

■糸数慶子さんは、平和の語り部

 糸数さんは、高校卒業後バスガイドになりましたが、戦跡めぐりで英霊の賛美ばかりのバスガイドのあり方に疑問を持ちました。母の戦争体験を、同じ年頃の子どもを持った頃聞かされ、沖縄戦の悲惨さを知ります。その後、戦跡めぐりなどでは、沖縄戦の真実を語ることによって平和の大切さを説く平和バスガイドのさきがけとなりました。

 現在は沖縄社会大衆党副委員長として活躍中です。当日は、沖縄の人々の怒りと平和を求める熱いこころを伝えてもらいました。 

【参加者の声】

 

参加者 91名

1 歴史的なことをふまえて沖縄のこころをていねいにかつ情熱をもって語ってもらいました。基地は破壊するのみで大切なのは生産すること。沖縄の地域振興のことを含めてよく理解できました。

2 初めてこういう集いに参加しました。思い切って参加してよかったです。沖縄の歴史も少しですが理解できました。

3 あっという間の2時間でした。沖縄の戦時中の話には涙が溢れた、いま、日本のど真ん中の東京にいて、毎日が当たり前のように時が過ぎ、日々の生活に追われるなか、「本当の平和」を感じることができた。今一度、一人ひとりが力を合わせるときが来たと思います。自分さえ良ければでなく、本来の日本人の持つ心を取り戻せねば。命どう宝。

4 自分のなかに根付いたなぜ基地はいけないか、という論理を糸数さんに補強していただいたので、とても力強い講演となりました。

5 私は戦争をしらないものです。両親は戦争体験者です。しかし、辛いことは話すことはありません。本を読んで戦争の体験談を知ることができるのです。20年後には誰も話すこともなくなるんじゃないかと思います。講演よかったです。

6 やはり、直接沖縄の方のお話を聞けて大変よくわかりました。特に「他県への移転は考えていない」とのお話にはその寛大さに尊敬の念を抱きます。ありがとうございました。

7 共感することいっぱい!ずっとうなずきっぱなしでした。沖縄の歴史、実態が今まで自分が得てきた情報以上にいろいろなことがわかった。やはり、沖縄の人たちと連帯して行動を起こすべきです。署名、デモ、集会を東京でもやりましょう!自分なりの行動を起こしたいです。今、政治を変える状況を切り開くのは私たち一人ひとりですよね。

8 わかりやすく、整理された講演でした。沖縄のことはむしろ避けていた傾向があったのですが、今の時世をみて、これだけ多くの方が興味を持ったという事実も今後に向けての視野の広さの必要を感じました。基地はいらない、そのことを大きく訴えるべきだと思います。沖縄のことを考えると、無関心でした自分も恥ずべき存在なのだとつくづく思います。

9 思いやり予算のうまみがあるから米軍が居続けること。なるほどなあ、と思いました。それは税金が使われていること、ということは自分にも責任があることなので、今日のことをこれからしっかりと考えていきたい。

10 沖縄出身の思いと、しっかりとした分析力のあるお話を直に聞くことができてよかった。昨年の沖縄ツアーが思い出され、現状がしっかりと心に響いてよかったです。

11 今の時期にあったテーマで大変聞き応えがあった。沖縄問題の根幹が日米安保条約にあると思い、今住民のなかにその問題がはっきりと示されているように思う。私たちの身近にある横田基地の問題についても考えたい。

12 講師の話は、明快、流暢メリハリもあり大変分かりやすかった。

13 沖縄の現実、大変だったことなど具体的で良く分かりました、ありがとうございました。

14 今や基地移転をどうするのかのレベルではなく、安保条約のあり方を含め、根本を考えるときと思います。半世紀の間に世界、社会環境も大きく変わった。民意は基地は必要ないことも明確。アメリカに対してはっきり破棄を言うべきとき。

15 自分の言葉でわかりやすく大事なところを話していただき、あらためて沖縄問題を考える機会になりました。「沖縄に基地はいらない」だけでなく「日本に基地はいらない」のだと思います。

16 沖縄の基地問題について詳しく学べてよかった。

17 普天間問題に対する県民の思いの背景にある沖縄地上戦、米軍基地被害の報告は、あらためて深刻に受け止めました。今回のような多数の参加が得られる活動は、当地でも大変重要なものと感じています。今後もますます盛んになることを期待しています。質問に熱っぽく回答する糸数さんの様子は感動的でした。

18 とても人の優しさを感じました、スローガン的な訴えではなく、歴史に基づいた身体化された「平和」への思いを感じました。私の周囲には「もう一度糸数さんに県知事への出馬を!」と話す人が少なくありません。期待しております。

19 とても説得力のある、納得できる話をしていただいたと思います。理路整然とした話し振りで分かりやすいものでした。今日のような話をもっと多くの人々に聞いてもらえないかと思います。

20 お話しも上手でレジメが必要ないくらい身体にしみこんだご本人の言葉として整理してお話しくださってとてもよかったです。「集い」の趣旨から離れるかもしれませんが、行動提起があると、聞いてなにかしたい!という行動に移せて更に良かったと思います。あと若い人にもっと参加して欲しいのですけれど、どうしたらよいのでしょうね。

21 大変貴重なお話しを伺いました。知らないこと、知らされていないことが、まだまだ沢山あると感じました。

22 基地は本当に必要なのか。海兵隊は日本の安全にとって必要か。普天間基地がなくなったからといって、日本の平和が脅かされないと思う。日米安保条約を根本から考え直すことが必要と思う。

23 いろいろな話を聞けてよかった。沖縄のことは私たちの生活と直接結びついていて、いろいろと考えさせられました。周りの友人たちとも意見交換していきたい。

24 以前沖縄に住んでいたこともあり、昨今の報道をみて怒りを感じていました。まさにそのタイミングでのテーマであり、今回初めて参加しました。基地問題については私たちの知らないことばかりです。ただ、新聞やテレビの報道を見たり聞いたりするのではなく、私たち自身がもっと勉強し、国民全体で考えていかなければいけないと思いました。すばらしい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

25 糸数さんのお話に感動しました。お話しに涙が出てきました。早速、ご本を買いしっかり読みたいと思います。何人もの子どもたちがむごい目にあっていることも、実際詳しい状況は周知されていないと思います。徳之島の人たちがあれほど一生懸命に署名活動をし、反対運動に集結したことに感動しています。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

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