▶2010年8月22日 第54回みんなで平和を考えてみる集い

日 時 8月22日(日)10時~12時

場 所 小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演 題 世界から見た憲法9条~軍備に頼らない平和の実現を外国から学ぶ~

話す人 伊藤 千尋さん (朝日新聞記者) 

■伊藤 千尋(いとうちひろ)さんプロフィール 

 1949年山口県生まれ。74年朝日新聞社に入社。外報部などを経て、サンパウロ支局長、バルセロナ支局長を歴任。これまで世界68カ国を現地取材し、そこに生きる人々の姿を伝えてきた。憲法を活かす=「活憲」を熱く呼びかける講演は、年間100回を超える。現在、朝日新聞「be」編集部所属。

 主な著書に、「活憲の時代-コスタリカから9条へ」「ゲバラの夢、熱き中南米」(シネ・フロント社)、「一人の声が世界を変えた!」(新日本出版社)、「たたかう新聞「ハンギョレ」の12年」(岩波ブックレット)など多数。

【当日の模様】

 

■軍隊は国民を守らない

 沖縄の人びとの基地はいらないという痛切な願いよりも、アメリカとの約束を守れなかったから、と一国の首相が退陣する。まさに対米従属の「日米同盟」です。しかし基地・軍備は本当に「抑止力」なのか。軍隊はなにを守るのか。

 特派員として中南米の内戦、東欧革命など世界各地で実際に軍隊を取材してきた伊藤さんは、軍隊は国民を守らない、守るのはその時々の権力であって、そのために国民を弾圧する、とはっきり言います。

■軍備に頼らない安全保障とは

 すでに世界では、中米のコスタリカをはじめとして軍備に頼らない国の安全保障のあり方を実践している国があります。

 伊藤さんは、基地が前提だった時代はもう過ぎた、基地は「移す」のではなく「なくす」時代であり、「平和は守るものではなく、創るもの」と熱く語りました。

 65回目の「鎮魂の夏」は、憲法9条の精神と同一の軍備に頼らない平和の実現を外国から学びました。 

【参加者の声】

 

参加者 102名

参加者アンケート29枚回収(よかった28枚 ふつう1枚 よくなかった0枚)

 

1 とてもよい内容で忘れていたことを思い出させられた気がします。実際に足で歩いた内容のお話し、本当にありがとうございました。メモが取りきれないほど濃いもので力が出てきます。

2 話し上手で説得力があり、楽しい一時を過ごせました。

3 世界の国々で行われてきた事例を交えて、大変分かりやすいお話を聞くことができた。また、基本的なものごとの考え方を明確に持つべきで、またそのために人のつながりを広げ、理解を深めていくことが大切であると感じた。

4 私たちの運動の発想転換が必要だけど、何をどう変えるか、まずは身近なところからと思いました。

5 中南米はじめ世界68か国を取材された伊藤さんならではの話で、明快な語り口、なかなか元気の出る話

6 伊藤さんのお話をもう一度聞きたい。

7 とてもよかった。分かりやすく、やる気が出ます。

8 外国での憲法についての関心を具体的に詳しく学ぶことができた。上手に分かりやすく話された。欧州連合のこと、基地のなくし方参考になった。もう一度伊藤さんの講演を聞きたい。

9 パワフルで元気になれるお話しでした。「言葉の力」を感じました。ありがとうございました。

10 本当に久し振りの平和について考える会でした。伊藤さんの熱いメッセージをしっかりと受け止めていきたいと思います。無能ではない、きっと私にも何かできる、しなくてはいけないと感じた暑い一日でした。

※考えてみる集いの「~みる」に込められた会のみなさまの思いが伝わりました。

11 初めて参加しました。同郷の山口県人ともに努力しましょう。この憲法に関し、9条に関し市民参加の勉強会、講演会、実践例を互いに話し合う会を作ってゆきたい。

12 もう一度憲法を学びたい気持ちになりました。

13 大変よかった。最も大事なことをお聞きした。感謝です。

14 伊藤さんご自身の世界をめぐった生々しい体験、国民の生活本位の目線をもったジャーナリストの視点からの具体的で迫力のあるお話に引き込まれました。日本の国民も想像力をもっともっと自ら広くもって沖縄はもちろん、格差社会のこと、子どもや若者が育ちにくい、自立しにくい社会のことを考え、一人ひとりはなにもできないけれど、少しづつ手をつないだら何ができるのか話しあう時期ですね。

15 よく分かり楽しかった。憲法を自分自身のものにすることの大切さを感じた。

16 コスタリカの話がよく分かりました。話が面白いですね。

17 とても希望が持てるお話しでした。憲法を活用していない日々の暮らしを見直したいと感じました。

18 「井の中の蛙」になりがちな自分ですが、世界のさまざまな人々の知恵と行動を紹介していただき、元気をもらいました。先生のお話しは分かりやすく、迫力もありました。

   4月の沖縄県民集会のニュースを見て、自分にいま何ができるか考え、書道教室の仲間と一緒に行動を起こしました。「基地を撤去する署名」を900余名集め、初めて国会に請願を提出しました。また、沖縄の全自治体42市町村と徳之島の3町に寄せ書きを送りました。自分としては、沖縄や徳之島の人々と怒りを少しは共有できたかな、と思いました。

19 いつも素晴らしい講師を招いていただき心より感謝します。自分の経験の上での話は実におもしろくパンチのある話もっと多くの人に聞いてもらいたかった。様々な角度から平和の大切さを追求して欲しい。また身近なことで近隣の基地問題も取り上げて欲しい。

20 元気で分かりやすい話。すべて共感できました。伊藤さんの講演、第2回、第3回とあるといいですね。子どもたちにも聞かせたい話だと思いました。

21 日本に欠けているもの、日本人に欠けているものを鮮明に話してくださった。楽しく実践に自信がもてました。

22 分かりやすく、親しみやすい人柄で、楽しくお話しを聞くことができました。軍事費を削って、教育や医療費に回すことに大賛成です。日本の国、政治運営にはおかしなことがありますが、やはり他力本願ではダメですね。自ら行動すること、そのアイデアと活力が必要ということですね。

南米、ドイツには個人的な縁があるので興味深く聞きました。

23 具体的でよく分かりました。

24 参議院選挙の結果以来、元気が出なかったのですが、今日のお話を聞いて元気が出て面白くて、また活動のヒントをいっぱいもらいました。

南米、ヨーロッパの発想や実際の政治状況など具体的な話もよく分かりました。マスコミ関係の人がみんな伊藤さんのようだったらいいのに。(みんなと言わず半分でも)

25 各国の事実に基づいたお話しに、五度感涙しながら聞きました。

26 ベネズエラ、エクアドル、コスタリカなどの具体的なことがらのお話しは参考になり、へぇ~と思いました。米軍が火山噴火被災の国民を守らずに、フィリピンから追い出された話しなど、軍関係の話にも関心を持ちました。

ただ、「ひるがえって日本は…」という、いわば自虐史観あるいは朝日史観には、やや違和感を覚えました。それゆえ全体として「ふつう」とさせていただきました。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

過去の講演関係の

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