日 時 12月7日(日)10時~12時
場 所 小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)
演 題 改めて見直そう 憲法と平和~今、求められているのは積極的平和~
話す人 五十嵐 仁さん (法政大教授)
■五十嵐 仁(いがらしじん)さんプロフィール
1951年新潟県生まれ。現在、法政大学大原社会問題研究所所長。専門は政治学、労働問題。著書に「政党政治と労働組合運動」「戦後政治の実像」「活憲」「労働再規制-反転の構図を読みとく」など多数。
【当日の模様】
■潮目が変わるとき、憲法9条はさらに輝きを増し、われらの針路を照らす
小林多喜二のプロレタリア文学「蟹工船」がブームになっています。この小説が「昔の話」と言えないのは、「貧困と格差拡大」という閉塞感にみちた現在があるからです。アメリカのブッシュ・ネオコンに追随した小泉流新自由主義的「構造改革」「規制緩和」路線の結果です。日本の社会・労働・経済体制の根底が変質し崩されてきています。
このまま21世紀もアメリカの戦争経済体制に追随し、海外派兵・軍事協力を強めていくのか、それとも憲法9条に依拠して戦争反対、平和を守るための経済社会のしくみづくりを実現していくのかが問われています。
内外の政権・政策の変わり目、世界情勢の潮目の変化のある今、改めて憲法と平和の問題について五十嵐さんに語っていただきました。
【参加者の声】
参加者 45名 |
1 元気の出る話をありがとうございました。 |
2 改めて太平洋戦争の被害の大きさを知りました。平和の大切さを学ぶことができました。日本の経済下の雇用、生活賃金の不安の現況についても知ることができました。 |
3 憲法27条との関係をあらためて光を当てたお話を大変興味深く聞かせていただいた。 |
4 針生先生の滅亡論のインパクトあるお話しに続く、五十嵐先生の今日の講演。戦争と平和、日本の現状と日本の進むべき方向などを今に即して話していただけ納得しました。 |
5 「戦争をしていないから日本は平和だ」と考えている人達が多いと思いますし、私もそのひとりだったと気がつきました。しかし、戦争体験者(小学生の時)として、小泉が首相になってからの日本はすさまじい戦争への道、右傾化が感じられ恐ろしいと思っていました。このままでは日本がダメになるというあせりがいっぱいになっていました。歴史の事実を知ること、知らせることがいかに大事か学びました。次回は友だちを誘いたいと思います。(小金井を住みよくすためには、具体的に会としてどのようなことを考えているのか知りたい) |
6 この頃、講師の選定が適切ですね。 |
7 戦争「加害」の問題から、現在の若者の生活苦の問題まで多岐にわたることがらは、私自身の体験してきた過去であり、日々、憂いている現実問題です。巧みなお話しはこびに引き込まれつつ、このジレンマのなかでどう行動すればよいのかを切実に考えます。とても充実した2時間でした。 |
本日のように内容の濃い講演を、こんなに少数の者だけで聞かせていただくのはとてももったいない気がします。他 |
今、草の根の運動も低調です。この活動の輪を広げていって欲しい! |